私たちが日常当たり前のようにおこなっている「口から食べ物を食べる」という行為が、何らかの原因でできなくなってしまったら私たちはどうしたら良いのでしょう・・・。
現在、食べ物を口から食べることができなくなった方に対しての一般的な栄養補給の方法として、鼻から胃の中にチューブを入れて栄養剤を注入する方法(経鼻胃管栄養)と、血管に直接栄養成分を注入する方法(経静脈栄養)があります。
そして3つ目の方法として「胃ろう」による栄養補給法があります。
胃ろうは経鼻胃管栄養や経静脈栄養に比べて在宅での管理がしやすく、患者さんのQOL(生活の質)を向上させると言われています。
また、内視鏡を使っておこなう胃ろうの手術をPEG(ペグ)と言います。
「胃ろう」とは、お腹に小さな穴を開けて胃の中にチューブ(胃ろうカテーテル)を通して栄養剤を注入する方法です。
胃ろうは、内視鏡で胃の中を見ながら針を刺して、お腹から胃に通じる小さな穴を開けます。その穴に胃ろうカテーテルを通して留置して、お腹と胃がくっつくことでできる「孔(あな)」を「胃ろう(ろう孔)」と言います。
胃ろうの手術に要する時間は約15分程度で、手術後約3週間で胃ろうができあがります。
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